本稿では、ポーランドのヴィラモヴィッツェで話される危機言語のヴィラモヴィアン語における2人称複数代名詞の弱形derの使用を検討する。音声資料および書記資料を分析した結果、derは主に接続詞・関係代名詞・疑問詞の直後に生起し、まれに文頭にも生起することが確認された。このような使用傾向は、derを弱形の代名詞として分類することに疑問を投げかける。というのも、この形態は強形jyrから音韻的に想起できないことや、弱形に典型的な統語的柔軟性も示さないからである。その代わりに、本稿はderが補文標識の屈折形に由来し、後に独立した代名詞として再分析された可能性を提案する。この発達過程は、他のドイツ語諸方言において観察される補文標識の一致 (Complementizer Agreement, CA)、すなわち補文標識が人称・数に応じて動詞のように活用する現象に類似している。これに対し、2人称複数代名詞の接語形-erは動詞の直後においてのみ生起する一方、強形jyrは節の先頭に出現する。これらの結果は、3つの形態が統語的に異なる特徴を示唆するとともに、ドイツ語諸方言におけるCAおよび代名詞体系のより広い類型論的理解に寄与するものである。さらに、本稿はCAにおける人称間の非対称性、特にヴィラモヴィアン語において1、3人称ではこのような類似した形態が存在しない理由について、今後の調査の必要性を指摘する。
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Kyota Shimomura (Sun,) studied this question.
www.synapsesocial.com/papers/69a75f5cc6e9836116a2aaee — DOI: https://doi.org/10.17983/299179
Kyota Shimomura
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