豪雨頻発化に伴い,事前放流の有効性が注目されているが,事前放流後に求められる利水量に満たない場合,空振りが生じる.特にため池において,水文量観測,灌漑面積や集水面積に関する情報が不足しており,基準降雨量の設定や放流後に求められる利水量の推定が困難である.空振りの回避と洪水軽減を両立する知見の集積が求められる.そこで,灌漑面積と集水面積に応じたため池における事前放流の空振りの傾向を考察することを目的とした.構築した機械学習モデルにより生成した550年分の予報値を使用し,仮想ため池における空振り率を求めた.最大の治水効果を見込むため,ため池内の貯水量を0にした.多くの灌漑面積と集水面積において,100%の空振り率を示した.空振り率の最小値は,基準降雨量50mmについて77.8%,基準降雨量100mmについて79.3%であった.
IKEMOTO et al. (Wed,) studied this question.