要旨 【背景】 Toxic shock syndrome(TSS)や電撃性紫斑病は早期診断と治療開始が求められる。しかし,両疾患を合併した報告は少なく,合併例ではTSSに特徴的な皮膚所見である,びまん性斑状紅皮症を呈さないことがある。循環動態の改善に伴い皮膚所見が変化し,電撃性紫斑病にTSSを合併していることが明らかになった症例を経験したので報告する。 【症例】 生来健康な14歳男子。発熱で前医を受診し,敗血症性ショックとして治療が開始された。ショック状態が遷延し,左室駆出率の低下や高カリウム血症の遷延から,心停止へ移行するリスクが高いと判断された。V–A ECMOが導入され,当院転院となった。V–A ECMOは管理5日目に離脱した。血液培養からメチシリン感受性黄色ブドウ球菌が分離された。当初,全身に強い紫斑のみを認めたが,全身状態の改善とともに,びまん性斑状紅皮症が確認され,TSSと電撃性紫斑病の合併症例と診断した。両膝下離断術は要したが経過良好で,発症127日目にリハビリテーション目的に転院した。 【結語】 電撃性紫斑病を診た際には皮膚所見の変化に注意し,TSSの合併も考慮する必要がある。
隆太郎 et al. (2026) studied this question.