パワーデバイスの高出力化に伴い高熱伝導性放熱材料が求められているが,フィラーと樹脂界面における熱伝達メカニズムの解析は十分とはいえない。本研究ではFIB-SEM観察により熱伝導経路を可視化し,界面熱伝達率(Tc)を実験的に算出するとともに,設定した界面モデルに対し分子動力学(MD)法解析を行うことでTcを算出することを試みた。両者の結果は10%以内の差で一致し,MD法による解析の妥当性を確認した。さらに,MD法により,表面処理の密度と長さに対するTcの関係を解析し,表面処理の分子鎖の密度や長さにはTcを最大化する最適条件が存在することを示した。これは,分子鎖の立体障害によって樹脂分子の界面侵入が制限されるためと考えられる。
Arao et al. (Thu,) studied this question.