赤外,ラマン,近赤外,遠赤外,テラヘルツ分光法のことをここでは振動分光法5姉妹と呼ぶこととする.分子振動は分子の構造や化学結合の強さなどを敏感に反映するので,振動分光法は分子の同定や分子構造の研究に非常に有用である.また,分子と周辺の環境との相互作用(例えば水素結合)の研究にもすぐれている.振動分光法5姉妹はそれぞれに利点を持つ.たとえば,赤外,ラマン分光法は分子の同定,分子構造の研究いずれにも非常に強力である.近赤外分光法は,丸ごとあるがままの非破壊分析に強い.遠赤外,テラヘルツ,低波数ラマン分光法は格子振動,骨格変角振動などによるバンドを与え,分子間相互作用の研究などに有用な情報を与える.本稿ではこの5姉妹の歴史,原理,特徴,応用などについて最近の応用例も含めて議論する.
Yukihiro OZAKI (2026) studied this question.
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