脊髄性筋萎縮症(sma)は,疾患修飾薬の導入によりその自然歴が劇的に変化し,リハビリテーション治療の役割は代償から機能促進へと移行しつつある.本稿は,この新時代におけるsmaリハビリテーション診療のエビデンスを総括する.早期治療による運動機能の劇的な獲得が示される一方で,座位獲得後の早期進行性脊柱側弯症等の新たな合併症が顕在化している.リハビリテーション治療においては,薬物療法との併用効果を最大限に高める促進的な理学療法,適切な補装具を使用した運動指導や姿勢保持が必須となる.しかし,専門知識を有する高次医療機関と地域との連携の難しさは継続的な質の担保を阻む構造的課題である.今後は,smaリハビリテーション診療へのリハビリテーション科医のより積極的な参画,ロボットや仮想現実などの新規技術の活用と,多施設連携によるエビデンス構築が,sma患者の活動を育むために必要とされている.
Risa Harada (Wed,) studied this question.