胃癌に対する化学療法は,切除可能例に対するS-1による術後補助化学療法および切除不能・再発例に対する一次治療としてのS-1+シスプラチン併用が確立されて以降,HER2陽性例に限定したトラスツズマブ,二次治療でのラムシルマブ以外に大きな進歩はなかったが,近年めざましい進歩がもたらされた.術後補助化学療法では,2剤併用による治癒率の向上や術前補助化学療法を追加することによる有用性が示され,分子標的薬が含まれていなかった周術期補助化学療法にも免疫チェックポイント阻害薬が導入されつつある.また,免疫チェックポイント阻害薬の登場により,切除不能・再発例における化学療法の治療成績が向上し,5年生存率が議論できるようになった.さらには,化学療法が著効を示した後にconversion切除を行う治療戦略も検討されている.バイオマーカーによる治療薬の選択だけでなく,長期生存を期待した治療戦略の確立が重要であると思われる.
Narikazu BOKU (Wed,) studied this question.